SIMカードとは何かについて理解しよう!

契約者情報の識別に必要なICカード

スマホにさほど詳しくない人にとって「SIM(シム)」という言葉はなじみが薄いものだろう。「SIM」とは、「SIMカード」と呼ばれる、契約者情報を識別するためのICカードの通称だ。
すべてのスマホや携帯電話には、このSIMカードが本体内部に装着されており、電話番号やメールアドレスなどの契約者情報を識別することで、通話やデータ通信が行える仕組みになっている。

携帯電話の内部にはSIMカード

「SIMカード」は通話やデータ通信をするために必要なICカード
スマホやケータイに装着することで、ユーザーを識別し、通話やデータ通信を行える!
iPhoneやAndroidなどのスマホや、携帯電話の内部には「SIMカード」が装着されている。これがあることで、契約者が識別され、通話やデータ通信を行うことが出来る。

SIMカードには3つの種類がある

SIMカードの種類は「標準」「マイクロ」「ナノ」の3つ。「標準」は従来型のケータイや初期のアンドロイドなどに採用された形状で、最近は一部のモデルを除いて、対応モデルはほとんどない。
現在主流なのは、標準よりもサイズが小さい「マイクロ」「ナノ」だ。

標準SIM

3種類のなかでは最も大きい。2011年頃までに発売された機種に採用されており、現在では対応モデルはほとんどない。

マイクロSIM

ナノSIMよりも少しだけ大きめ。Xperia Z2やGALAXY S5など、アンドロイドの最新モデルに採用されるポピュラーな形状だ。

ナノSIM

3種類のなかでは最も小さい。iPhone 5S/5CやiPad Air/miniRetinaディスプレイモデルや一部のAndroidが採用する。

SIMカードの脱着方法を覚えよう

iPhone5S/5Cなど、アップルの製品は、付属の専用ピンを側面部の穴に差し込む。トレイが開き、装着されているSIMカードを取り外せる。

側面部にトレイを搭載しているモデルもある。カバーを外し、トレイを爪で引っ張り出す。背面パネルを外し、電池パックを外した内部に装着されている機種もある。

大手3社のスマホにはSIMロックがかかっている

キャリアのスマホには、その会社のSIMカードでしか通話やデータ通信が行えないようにする「SIMロック」がかけられている。 そのため、他社のSIMカードを装着しての利用することはできない。

キャリアのSIMは他社スマホでは使えない

契約者情報が登録されているのだから、カードを差し替えるとことで別のスマホも自由に使えるのでは?と思うかもしれない。 同じキャリアのスマホでSIMの形状などが同じであれば可能だが、他社のスマホでは利用できない。 スマホ本体に他社のSIMカードでの利用を制限する「SIMロック」がかけられているためだ。 ドコモやソフトバンク(一部の機種のみ)はSIMロックを解除できるが、こうしたサービスを利用しない限り、他社のSIMでは使えない。 最近では「SIMロック」がかかっていないスマホ、通称「SIMフリー端末」が増えている。 SIMフリー端末であれば、どのキャリアのSIMでも利用できる(機種によって使えない場合もある)。 通信業界を管轄する総務省は、2015年より、キャリアスマホのSIMロック解除を義務化する方針を打ち出した。 海外で主流のSIMフリーという利用スタイルが浸透するかもしれない。

どのキャリアでも利用できるSIMフリー端末

SIMロックがかけられていない「SIMフリー端末」は、どの会社のSIMカードでも利用できる。ユーザーは使いたい端末とキャリアを自由に選んで組み合わせることができる。

技適マークがない端末は使えない

国内で通信機能を備えたデバイスを利用するには、あらかじめ総務省令によって定められた技術基準をクリアしなければならない。 基準をクリアしたデバイスには「技適マーク」が付与される。海外のSIMフリー端末には、このマークがない。国内で使用すると違法になるので注意しよう。

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