容量制限があるSIMカードはどれぐらい使える?

容量が小さくても意外と使える

MVNOの格安SIMは、なぜキャリアの料金プランよりも割安なのだろうか。
それは、毎月利用できる高速通信容量に一定の制限があるためだ。
キャリアのパケット定額サービスは、3社とも2GBから選ぶことが出来る。
それに対して格安SIMは、一部にキャリア並みの大容量が使えるプランもあるが、2GB以下のプランが多数を占める。
高速通信容量を下げることで、割安な価格を実現しているのである。
そのため、毎月に消費するデータ通信量が少ないという人にとっては格安SIMは、非常に有効な料金節約ツールになりうる。
ただし裏を返せば、データ通信量が多めの人は、容量が小さいプランを選ぶと上限を超え、通信速度が制限される可能性が高いということだ。
では高速通信容量がキャリアプランよりも小さい格安SIMで実際にどのぐらいの操作ができるのか。
1日あたり50MBの容量が使える「OCNモバイルONE50MB/日コース」(月額972円)の場合、ウェブ閲覧は約200ページ、テキストのみのメールは約1万通を送受信可能。
電話アプリでの通話は約20分、データ通信量が大きい動画視聴も約25分行える。
1日あたり50MBと聞くと、少ないように思えるが、想像以上に使えると感じないだろうか。
普段は通勤時間などにウェブやSNSを少し見る程度という人には十分な容量といえる。
格安SIMのなかには、容量がない代わりに、月額500円台と極めて割安な料金で利用できるプランもある。
スマホの利用頻度が極端に少ない人にはこうしたプランもオススメだ。
DTIの「ServersMan SIM LTE」(月額504円)の場合、通信速度は250kbpsと遅いが、ウェブサイトの閲覧やメールの送受信などは問題が行える。
格安SIMには容量制限があるが、思いのほかさまざまな操作を行える。
毎月のデータ通信量を把握すれば、自分に合ったプランが見つかるだろう。

格安SIMは一定の制限を設けることで割安な料金を実現している

格安SIMの制限 キャリアのパケット定額サービス ・利用できる高速通信容量は多いが料金は割高 ・容量をシェアできるプランもあるが複雑でわかりにくい 格安SIM ・利用できる高速通信容量は少ないが料金は割高 ・高速通信容量がなく、極端に遅いスピードでしか通信できないプランもある

高速通信容量を使い切ってもオプションで追加できる

高速通信容量を使い切ってしまった場合は、「追加容量オプション」などの高速オプションを追加することで速度制限を回避できる。 ただし、数百円程度の追加料金が発生してしまう。

容量制限がある格安SIMでもここまでできる!

1ヵ月に300MBが使える場合

1ヵ月に300MB

1ヵ月に300MBの容量が使えるプランの例。1GBに満たない容量でも約142分の動画視聴が可能だ。電話アプリも約559分使える。メールの利用が中心で、ウェブは通勤時に閲覧する程度という人には十分だろう。

1日あたり50MBを使える場合

1ヵ月に300MB

1日あたり50MBの容量が使えるプランの場合。動画視聴は約25分だが、毎日そんなに視聴しないという人も多いのでは、ウェブも約200ページ閲覧できるので、ニュースサイトのチェック程度であれば余裕でこなせる。

メールやLINEだけなら低速SIMでもOK!

250kbpsと通信速度が遅い場合

1ヵ月に300MB

高速通信容量がなく、通信速度が250kbpsと遅い格安SIMでもウェブ閲覧やメールは問題なく利用できる。また「LINE」の無料通話も支障なく行える。ただし、さすがに動画は視聴しにくいので、ここは諦めよう。

LTEの最大通信速度は理論値スペックのスピードが出ることはない
MVNOのウェブサイトなどでは、高速通信の最大速度が「150Mbps」などと明記されている場合が多い。だが、これはあくまでも理論値。 実際にこの速度が出ることはない。接続環境にもよるが、実行速度は速くても20~30Mbps台、遅い場合は10Mbps以下になる。

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