格安SIMカードは3つの種類に分類できる
3種類の格安SIMの特徴を把握しよう
格安SIMは、さまざまな業者が多様なサービスを展開しているが、主に3種類に分類できる。
最も多いのは、データ通信のみに対応するタイプ。
メールやネット、動画などデータ通信を利用する機能はキャリアのSIMと同じように使えるが、電話はできない。
通話するには、IP電話アプリなどを導入して機能を補う必要がある。
とにかく毎月のコストを抑えたい、電話はほとんど使わないので不要といった人に適している。
もうひとつは、データ通信に加えて音声通話にも対応するタイプ。
メールやネットなどデータ通信SIMで使える機能に加えて、音声通話にも対応する。通話料は約21円/30秒でキャリアの旧プランと変わらないが、一般的なスマホと同じように発着信が可能。
MNPにも対応し、今使っている番号を接続利用できるのも利点だ。
ただし、月額料金はデータ通信SIMよりも若干割高になる。
毎月の料金は安くしたいけど電話番号は残したい、電話はほとんど使わないが待ち受け用として維持したいとういう人にマッチするだろう。
最後は、独自のIP電話アプリを割安な価格で利用できるタイプだ。
実質的にはデータ専用SIMなのだが、こうしたアプリを併用することで音声通話に対応しないデメリットを解消できる。
基本料金が毎月かかるものの、通常の半額ないしは無料で使えるのでお得感がある。
また、通話料も音声通話対応SIMよりも割安なものがほとんどだ。
ただし、IP電話アプリなので常時起動していないと着信できないものがあるほか、通常の電話アプリと若干使い勝手が異なるなど、やや不便に感じることがあるかもしれない。
電話にかかる料金も抑えたい、電話は使いたいけど通話料は安くしたいという人に適している。
最近では、自社で運営している公衆無線LANが無料で利用できることを売りにするサービスもある。
毎月使える高速通信の容量や価格などが類似する格安SIMのスペックに大きな差はないので、こうしたプラスαのオプションサービスで選ぶのもひとつの手だ。
データ通信SIMカード
メールやネット、動画、地図などはキャリアのSIMと同様に使えるが、キャリアの電話番号は使えない。電話をするには、格安電話アプリを利用する必要がある。ほとんどの格安SIMはデータ通信専用SIMだ。音声通話ができない代わりに月額料金が割安で、毎月500円台で利用できるサービスもある。
データ通信SIMのメリット・デメリット
・割安な料金設定のプランが多い
・IP電話アプリを使わないと通話はできない
音声通話対応SIMカード
メールやネット、動画、地図といったデータ通信SIMで行える操作に加えて、通話にも対応。MNPを利用すれば、今使っている電話番号をそのまま使うこともできる。
音声通話対応SIMのメリット・デメリット
・キャリアのスマホと同じ電話番号が使える
・データ通信のメリット・デメリットよりも料金が若干割高になる
IP電話付きSIMカード
データ通信SIMで行える操作に加えて、IP電話アプリを利用可能。050で始まる電話番号を取得でき、通常の電話アプリ感覚で使えるものもある。
IP電話付きSIMのメリット・デメリット
・通常よりも割安にIP電話アプリを利用できる
・常に起動しておかないと電話を受けられないアプリもある
LINEの新規登録にはSMSによる認証が必要!
格安SIMを導入する際に注意したいのが、「LINE」で新規登録する場合だ。SMSによる認証が必要なので、電話番号が付与されないデータ通信SIMでは登録できない。SMSオプションを利用しよう。
主要MVNOのSMSオプションの例
オプション名 | MVNO | 月額料金 |
---|---|---|
SMS機能付帯料 | IIJ | 151円 |
SMS対応SIMパッケージ | NTTコミュニケーションズ | 129円 |
SMSオプション | DTI | 154円 |
SMS機能対応SIMカード | エキサイト | 151円 |
SMSオプション | U-NEXT | 162円 |